鎌倉新フルート合奏団:合奏団便りから
  携帯電話 使用体験記

携帯電話 使用体験記

                        栗林 道夫(AltoFlute)

 携帯電話とPHSの利用者は昨年度末で4千7百万人に達し、2001年度末には6千4百万人にのぼるとされている。老人子供などを除けば成人全員がこれを持つことになる。電話が家庭に普及するのに百年かかったが、携帯電話はわずか数年で家庭どころか個人にまで普及してしまうことになる。最近の普及の原動力になっているのが【ショートメール】だというが、携帯電話で【ショートメール】する私の経験をご紹介することにする。

   携帯電話の普及はコギャルどもから始まった。女の子のおしゃべりは長い。高い通話料の捻出を巡って、彼女たちのお小遣い稼ぎは思わぬ社会行動も生んだ。その一つがメールとなった。最初にメール・ブームに火をつけたのはNTTドコモの10円メールで、多くの女子高生がこれに狂った。彼女達の携帯電話に小型キーボードを繋ぐだけで済み「話し」をするより安い。私も一時これを使ったが確かに便利だった。しかしオシャレなデザインは化粧品のケースみたいで、いい年した男が持ち歩くには無理があった。

   その後、携帯電話本体に文字の送受信機能を持つものが売り出され、最近ではもっぱらこれが売れている。DDI、IDO、アステルなど、ほとんどの会社にこのサービスがあり、いつでもどこでも10円で用は足りるようになった。 今年2月、DDIポケットは新しいサービスとして【文字電話】を始めた。「話し」はできないが文字をやりとりするPHSで、手のひらサイズの小さな本体に手書きで文字を入力する。これを活字・漢字変換してくれるのでキーボードなどというヤボなものは無い。本体の定価は4800円(実売は安い)、月額基本料980円、通信料は一回10円だ。

   今、私が妻から「与えられ」て持ち歩いているのはJフォンだ。家族が利用する場合は2台目から利用料金が半額になるからだ。【ショートメール】を受信すると「ピピッ」と鳴って知らせてくれる。電源を切っていても次に電源を入れると「メールを受信しています」と表示される。文字入力も便利で、とかく疎遠になりがちな夫婦には「きずな」ができた気分だ。【ショートメール】は一回5円なので主に夫婦間のメール用に使っている。

   携帯電話で57%のシェアを独占しているNTTドコモは今年になってから【iモード】サービスを始めた。料金は文字数にもよるがナント1円からの設定。いろいろな機能もあって人気は急上昇。今年度末には500万台に迫る勢い。菊地氏と岸さんの番号が入ったアドレスはいずれも【iモード】のアドレス。この番号に電話するとすぐ百円以上になるが、【ショートメール】だと数円で済む。私の娘も最近【iモード】の利用者になった。おかげで1万円以上だった電話料が一気に何分の1かになった。

    聞くところによれば渡邉光先生のアドレスも【ショートメール】用とのこと。インターネットのおかげでパソコン同士の【Eメール】と【ショートメール】は相互接続されるようになり、便利な世の中になったものだ。「ッタク長生きはするもんじゃノー」

「合奏団便りから」へ戻る

Copyright(c)2007 鎌倉新フルート合奏団 。 All rights reserved. Base template byWEB MAGIC.