コンセール・ルミエール
第10回定期演奏会
鈴森 武雄(1stFlute) H10年12月5日、本郷台リリスホールでコンセール・ルミエールの記念すべき第10回の定期演奏会が行われた。第10回記念演奏会お目出度とうございます。 鎌倉新フルート合奏団に最近入団された方もおられるので、演奏会について報告する前に、簡単にルミエールの紹介をしておきたい。ルミエールは当団長の渡部光氏を中心に、現及び元当団の団員である佐治さん、城さん、大垣さん、それに我が団に応援出演してくれたことのある山田さんというメンバーで、平成7年2月に結成され、以後積極的に演奏活動を行ってきたフルートアンサンブルである。従ってプロの団体という事はあっても、当鎌倉新フルート合奏団とは正に兄弟という関係にある。 ルミエールは、設立後わずか3年の内に非常に早いペースで、第10回のコンサートを迎えています。ルミエールの皆さんの演奏に対する情熱がいかに大きかったかの現れと思います(10執念記念でしょうか)。また編曲も毎回演奏会にあわせて完成させていくことは、どれくらい大変であったか、と敬意を表します。こんなルミエールの情熱にほだされてか、小生も6回ほど演奏会に顔を出しています。 今回の記念すべき10回目の演奏会は、場所を新たに、最近完成した本郷台のリリスホールで行われた。 また記念演奏会ということもあって、ゲストにフルーティストの飯島和久氏を迎えてのコンサートであった。横浜を根拠に活躍されているそうで、当団にも教えて頂いたことがあるメンバーもいてなじみ深い方である。なかなか上手なフルーティストでルミエールの表現力がより大きなものとなり、音に厚みが出てフルートアンサンブルがすばらしいものであるという事を聴衆に与えることに成功していました。 曲目は次の通りで、いずれも10回目にふさわしい選曲で、どの曲もルミエール各メンバーの力の入った演奏でした。
1)ボワモルティエ |
5本のフルートの為の協奏曲 |
2)コレルリ |
クリスマス協奏曲 |
3)バッハ |
ブランデンブルグ協奏曲第6番 |
4)ポーボン |
友達同士 |
5)チャイコフスキー |
クルミ割り人形 |
ポーボンの「友達同士」はフランスの1994年の作品ということですが、いわゆる現代音楽でなく、親しみやすい曲で、特に興味を持って聞かせてもらいました。良い演奏でした。 チャイコフスキーは我々も前回の定期で演奏した曲で、ルミエールがどんな演奏をするか、耳をこらして聞いていたわけですが、さすがプロの面々だけあって、難しいハープの部分もフルートで演奏して、すばらしい技巧で小さなミスも気にならない、華やかで聞き応えあるものでした。フルートで演奏して演奏効果の高い曲ですね。 ボワモルティエでの渡部先生のテクニックのさえ、バッハでの飯島先生の情熱を込めた演奏もすばらしいものが有りました。勿論美女軍団もそれぞれ見せ場を作って楽しませてくれました。 リリスホールは円筒形の変わったデザインの建物の中にあり、隣の港南台に住んでいる私にとって、いつも電車から眺め、また何度かは、犬の散歩で周りを歩いた事のあるなじみの場所で、どんな響きのするホールなのかと興味を持っていました。300人収容で天井の高い、客席の上がり勾配がかなりきつい、響きの良いホールでした。大理石の壁面からはやや硬めの響きですが、フルートには程良い残響でいい音でした。また新しく建てられただけに雰囲気もいいホールでした。 ルミエールの演奏会では低音がよく聞こえてくるホールとそうでないホールが有りますが、ここでは低音が弱めでした。機会が有れば、個人的に好きな上大岡のひまわりの里のホールで聞いてみたいものです。 いつもコンサート終了後は、当団の仲間と演奏をさかなに、軽く一杯という楽しみもあったのですが、今回は都合がつかなかったのか人数が少なく、来ていた人もバラバラになり、そのまま解散となってしまい残念でした。 ルミエールの皆様には今後も良い演奏を期待して(軽く一杯の為にも)おります。
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