鎌倉新フルート合奏団:合奏団便りから
  山野アマチュアフルートアンサンブルコンテスト 銀賞受賞!

山野アマチュアフルート
アンサンブルコンテスト
銀賞受賞!

                       母袋和愛(1stFlute)

 山野楽器のフルートコンクールが11/6に行われました。結果は銀賞でした。審査員からグループ名を呼ばれたときの瞬間、客席から立ち上がるときの気持ちよさは忘れられません。アンサンブルコンクールを初めての出場で、こんないい思いができるなんて本当にラッキーでした。「私にとっての1998年・今年の3大ニュース」を挙げるならばもちろん、銀賞受賞はその1つとなるでしょう。

 コンクールの練習は本当に楽しかったです。1つの曲についてみんなで意見を出し合って作りあげていくことの楽しさを知りました。メンバーのみなさんは本当に心からフルートがすきなんだなぁと思いました。この練習を通して、普段、あまり話す機会がなかったメンバーの方々と触れあうことができ、練習後のお食事会や休憩時間が楽しみでした。フルートのことについていろいろなアドバイスもいただきました。

 11/6の本番前、リハーサル中にステージ前の狭いロビーで音だしが許されていました。50名以上の出演者が音だしを一斉に始めました。出場者は皆、緊張でぴりぴりした様子。場所取りに殺気つ゛いていました。この短い時間にたくさん吹き込みたい、という一心でしょう。すごい!みんな必死です。緊張が伝わってきます・・・・。この状況に驚きを隠せませんでした。

 私は学生時代から、試験の始まる何秒か前まで教科書を見ているタイプでした。相変わらず、私の考えは「昼食から早く戻ろう。そして本番までにまわりに負けないでできるだけ音だしをしなくちゃ。」と力んでいました。そんな私を和ませてくださったのはステージ慣れされている、メンバーのみなさんでした。ほかの出場者と違って、どんと構えて、これからの演奏を楽しもうというかんじでした。昼食はとても素敵なお店でゆっくりと昼食を取り、楽しい話をし、食後にはデパートをぶらぶらしてまるで今日は「銀ぶら」をしに来たような気分。(これは、森沢さんの作戦だったのでしょうか??)

 その後はひとりで不安になっていた私も肩の力もすっかりほぐれて私ひとりじゃない、メンバーで力を合わせればだいじょうぶだ、という気持ちで本番を待ちわびていました。舞台そででも冗談を言い合う程のリラックス度でした。本番に弱い私も驚くほど楽しんで演奏ができました。

 コンクールを終えても私は前よりフルートを練習する機会が増え、どうしたらよい音にちかつ゛けるだろうと音について考えるようになりました。フルートについて興味がますます高くなりました。そして人前で演奏する楽しさを知ることができました。このような素晴らしい機会をくださった合奏団のみなさまに感謝します。ありがとうございました。


銀賞受賞おめでとうございます

                       栗林道夫(Alto Flute)

 第3回・山野アマチュアフルート・アンサンブルコンテストが11月8日、銀座・山野楽器本店で行われました。今年も昨年と同規模の19チームが出場し、「鎌倉新フルート合奏団」は見事、銀賞を授賞しました。この応援に行き、私から見た授賞の感想を述べさせて頂きます。

 第一は選曲を含めて楽器の使い方が良かったと思います。特にコントラバスフルートをこのようなポップス系の曲で、いわばリズムセクションに用いた例は、第一回に遡ってみても初めてで、今回も他に見当たりませんでした。

 第二は、やはり実力がものを言ったと思います。高音部隊が低音軍団の音を良く聞き、これに乗って自由に歌っている纏まりの良さです。シャレた和音が出てくる部分ではバスの森澤氏の表情にそれが現れ、これを審査員が見逃さなかった点があげられます。

 第三は前回に続き「低音部隊がしっかりしている」「さすがは低音楽器を扱い慣れていて年期が入っている」などと言われたことです。高橋氏のコンバスをはじめ、バスとアルトも堂々たるものでしたからこれも実力のうちです。審査員には前回の延長で、このグループは低音がしっかりしているという恐ろしい(いやスバラシイ)先入観があるので、これは当然の結果なのでしょう。当合奏団も少しは世の中に知られる存在になったものです。

 去年僅差で当方に惜敗したコスモスベアーはバスフルートを購入し、Fバスも動員して臨みました。結果は「未だ低音楽器にあまり慣れていないようだ」と言われました。彼らの低音部隊は当方に劣らぬベテランぞろいでした。個人別の実力は高かっただけに惜しまれます。審査員のスバラ、いやワルイ先入観があったとすれば、それは昔に遡ります。何と言っても彼らは第一回から目立ち過ぎました。低音以外のパートが低音を良く聞く習慣がなかったのが原因のような気がします。

 今回の金賞受賞チームはスカルラッティーの5声の曲をノーマルフルート軍団だけで演奏していました。これにアルト一本だけで通奏低音を加えたもので、その発想のユニークさ、基本に忠実なこと、などが高く評価されたようです。もう一つ言えば、女性によるノーマル軍団の中にアルト一人が男性で、中央にアルトが坐り、美女全員がその周りに立って、グルリと取り囲んだ“異様な”演出でした。“多勢に無勢”のアルトを中心にするためには、これが視覚的にも実質的にも妙に効果的でした。天上の高天原(たかまがはら)にある大理石の床に真珠の玉をころがす妙(たえ)なる響きに、死ぬ前に一度、周りじゅうから包まれてみたいものです。ハーレムとは、もしかしてあのようなものなのでしょうか。そして金賞を貰ったりしたら、感激のあまり本当にあの世へ行ってしまいそうな気がします。      

                     (煩悩から抜けきれないおろかもの)


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