鎌倉新フルート合奏団:合奏団便りから
  フルートとの出会い

フルートとの出会い

                      石渡 進(Flute)

 私とフルートとの出会いは、かなり昔(となってしまったのですが)の19歳のときに誰かに頂いたフルートのリサイタルのチケット(なぜか1枚だけ)が縁です。そのときの演奏者も曲名も覚えてはいないのですが、とにかく、その音色の美しさに感動して、自分も吹けるようになりたいと本気で思ってしまったのです。

 それは、それまで音楽に関しては音痴で、ハーモニカ、リコーダさえまともに吹けない自分にとっては無茶な挑戦にも思えました。当時は既に社会人でしかも夜は専門学校に通っている日々、とてもフルートの練習が出来る余裕も無い中で、初心者用の3万円程度のフルート購入してしまいました。さらに週1回のフルート教室にも通い始め、それも2年間は基礎を学び何とか音らしい音が出たあたりで市民吹奏楽団に入団し、出来ないながらも定期演奏会やボランティアなどへも出演させてもらったりして、約10年間くらいは活動を続けていました。

 そのころは、もともと好奇心旺盛だったせいか、会社内で卓球部を作って対外試合や、毎年合宿を主催して盛り上げていたり、またさらに冬にはスキーなどにも夢中になっていたので、仕事も中途半端で、ましてフルートの上達は望むべくも無い状態でした。

 それも30歳を2、3年を超えたところで、仕事の忙しさとともに演奏活動もおろそかになり、結婚と同時にフルートをお蔵入り状態としてしまいました。その後は約15年後に復活したのですが、そのきっかけというのが、長女が中学校のブラスバンドに入り、演奏会やコンクールでの活躍をしているのを見ているうちに自分の中の虫が騒ぎ出したのでしょうか、しばらくして市民吹奏楽団をネットで検索して入団しました。そのときはすでに49歳で、その吹奏楽団は15歳の高校生から30歳代の社会人までの構成で、平均年齢は22から23歳くらいか?と思います。 当時のフルートパートのリーダーが千保木さんで、そこの最年長者でしたが、私が入団したことで一気に10年更新してしまいました。千保木さんは、年下でしたが面倒見が良く、技術的なことも色々と指導していただいておりましたが、1年後にそこを辞めオーケストラのほうに移られました。私もまもなく退団して、他の創設間もない吹奏楽団に入り昨年の10回の定期演奏会まで、若い仲間と自分の歳も忘れ楽しんできました。
 
 がしかし、さすがに還暦を迎え、高校生と話を合わせるのはきついと思い始め、孫の世代と一緒にならないうちにと思い、昨年これを契機にと退団をしました。その後、4年前から本格的にフルートの先生に師事していたこともあり、今後は個人的な趣味だけと決めていたのですが、合奏で奏でるハーモニーや楽しさも捨て難き思いもあり、自分に合ったアンサンブル系の合奏団をネットで探していたところ、渡辺先生のコンセールルミエールのHPから笛の仲間たちに行き着きました。

  当初は、鎌倉新フルート合奏団は一番レベルが高そうだったので、他の合奏団に決めていました。千保木さんに紹介される前に、渡辺先生にレッスンの件で連絡を取っていたのですが、偶然にも紹介された合奏団が渡辺先生が指導されているという楽団だったことで、即入団を決めました。

  技術的には、とても皆さんには及びませんし、しばらく足を引っ張ってご迷惑をお掛けすると思いますが、これからさらに練習で磨いて一日も早く追いつけるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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